断腸の思いでの決断(令和6年4月29日)
今年は1月1日の能登半島大地震に始まり4月19日の愛媛県南予地方・高知県宿毛市等を襲った震度6の地震に代表されるように、日本全国各地で地震が頻発しています。世界的に見ても台湾の大地震をはじめ震災被害の報道が相次いでいます。地球は大きな地殻変動の時代に入ったのでしょうか。
さて、当長泉寺は2011年3月11日に発生した東日本大震災で大きな被害を
受けましたが、お檀家の皆さまをはじめ多くの方々の力をお借りしてようやく修復の道筋をつけ(or終え)、あわせて念願の臥牛門の再建も果たし得てやれやれと思っていた矢先、一昨年(2022年) 3月16日深夜の福島県沖を震源とする大地震(震度6強)により再び大きな被害を余儀なくされてしまいました。その折の私の意気消沈した
思いは、「復旧に向けて(2022年年5月20日付)」でも記させていただいたところです。
とりわけ、お寺の表玄関である「山門」の被害は甚大で、応急措置として鉄骨で諸方向から「山門」を支え、倒壊を防いでおりました。以来、この2
年間ずっと修復のことを考えておりましたが、このところの頻発する大地震に鑑み、現在の時点で修復してもという思いと、そして何よりも倒壊の危機が回避されるという思いから、このほど断腸の思いで修復を断念し、解体することを決断、実行いたしました。
正面6メートル、側面3メートルからなる薬医門様式の「山門」は、もともとは天保7年(l836年)に高倉村の旧家太田家の門として建てられたもので、のちに角田城主である石川氏によって長泉寺に寄進されたものと伝えられています。この「山門」は、明治元年(1868年)の火災からも免れ、移築当時そのままの姿をとどめ、長らく長泉寺の表玄関の役割を果たしてきました。
祖父(四十世中興乾外説宗大和尚)命日の日に
長泉寺 住職
奥野 成賢
2024.5.1 |
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2024.1.17 | |
2023.12.31 | 除夜の鐘が行われました。 |
2023.12.27 |
12月22日、「歳末助け合い托鉢」を行いました。 |
2023.3.15 | |
2022.12.17 | |
2022.11.16 | |
2022.3.21 | |
2022.3.18 |
2014.5.21 |
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